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日々のよしなしごと

NFL Week 12 トピックス

若手クォーターバックの今季戦績(途中ラップ)

加入3年目以内の若手クォーターバックをWeek 12までの勝利数順に並べると次の通りです。なお、アメフト・クォーターバックの実力を測るのに用いられる指標はパッシング・ヤーデージやQBレイティング、タッチダウン数/インタセプト数などが一般的で、出場試合の勝敗を使うことはありませんが、分かりやすいのでここではあえて採用しました。

 

PHI #1 ジェイレン・ハーツ(2020)10勝1敗

MIA #1 トゥア・タゴバイロア(2020)8勝1敗

CIN #9 ジョー・バロウ(2020)7勝4敗

LAC #10 ジャスティン・ハーバート(2020)6勝5敗

NYJ #2 ザック・ウィルソン(2021)5勝2敗

JAX #16 トレバー・ローレンス(2021)4勝7敗

NE #10 マック・ジョーンズ(2021)4勝5敗

CHI #1 ジャスティン・フィールズ(2021)3勝8敗

PIT #8 ケニー・ピケット(2022)3勝5敗

HOU #10 デイヴィス・ミルズ(2021)1勝8敗1分

SF #5 トレイ・ランス(2021)1勝1敗

GB #10 ジョーダン・ラブ(2020)0勝3敗

 

現在のNFLクォーターバックの世代交代期であることは誰しも認めるところです。

 

上記戦績をみると2020年はクォーターバックの当たり年だったかもしれません。なかでもシンシナティ・ベンガルズのバロウは、すでに2021年スーパーボウルに出場するなど一流の活躍を見せています。次世代の中核を担う人材が何人もいます。

 

一方、豊作年と言われた2021年は、ドラフト1巡目QBが5人もいた割にはやや期待外れの成績です。ただし、2年目の今年はジャクソンビル・ジャガーズのローレンス(全体1位指名)がリーグ11位のパス・ヤーデージを記録したり、シカゴ・ベアーズのフィールズ(全体11位指名)は並いるランニングバックを抑えてリーグ7位のラン・ヤーデージを稼ぐなど実力の片鱗を見せ、今後に期待が持てる実績を上げています。この二人はルーキーイヤーの昨年に比べるとプレーにも落ち着きを感じます。

 

今後2〜3年でこれらのクオーターバックがどのような成長を見せるか楽しみです。

 

その他、Week 12のトピックスは次の2点です。

1.オーバータイムでの決着が2試合

   TB@CLE

   LV@SEA

2.終了間際の2ポイントコンバージョンでの決着が2試合

   BAL@JAX

   LAC@ARI

ゲーム終盤に同点に追いつくタッチダウンをあげた場合、PATとしてキックを選ぶか、2ポイントを選ぶかはコーチの判断として難しいところです。後者を選択して失敗すると、その時点で負けが濃厚となります。前者を選択してオーバータイム(OT)に持ち込み、改めて勝負するケースが一般的ではないでしょうか。ただし残り時間が極めて少なく、相手に反撃の時間がほとんどない場合、一か八かで2ポイントコンバージョンを選択し、タッチダウンを挙げた勢いそのままに勝利をもぎ取るケースが多いように思います。とりわけ、リーグ終盤に入り故障者が増え、戦力的にこれ以上のロスを回避したい場合は、2ポイントトライを選択するのが良いかもしれません。上記2試合がそのケースで、2試合とも2ポイント成功、勝利につなげています。