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NFL Week 13 トピックス

印象に残ったゲーム

レギュラー・シーズンも終盤に入り、各チームとも負傷者多数で難しい試合運びを強いられています。また、プレーオフ進出をかけたディビジョン内の競争も熾烈になっています。

Week 13 はそのような状況下、すでに圏外濃厚なチーム同士の対戦とワイルドカードを含めたプレーオフ期待のあるチーム同士の対戦という両極端のゲームが多かったように思います。

CLE(5-7) 27 @ HOU(1-10-1) 14

両チームともバックアップQB同士の戦い、ターンオーバーの多い泥試合でした。それを象徴するのが勝利したCLEのタッチダウン(TD)です。パントリターンTD、ファンブルリターンTD、インターセプトTDの3本はいずれもディフェンスかスペシャルチームが奪った得点。オフェンスが取ったTDは1本もありません。負けたHOUも2Qにセイフティを奪うなど、ディフェンスが見せ場を作ったゲームです。

 

KC(9-3) 24 @ CIN(8-4) 27

今季好調のチーム同士、パスヤードでリーグNo.1のパトリック・マホームズとNo.2のジョー・ボロウという若手QB対決。Week 13 屈指の好カード。3Q終了時点で2スコアゲームを4Qで逆転したCINの粘りは見応えがありました。#1WRジャマール・チェイスが5試合ぶりに怪我から復帰、#9QBジョー・ボロウは心強そうに見えました。

KCはAFC WEST首位でプレーオフ進出がほぼ見えていますが、CINはまだ勝利を積み重ねる必要があります。

 

NO(4-9) 16 @ TB(6-6) 17

今季苦しい戦いを強いられているTB#12QBトム・ブレイディは前半全く良いところがなく、淡々としたプレーぶり、鬼気迫るものがありません。リードされている前半残り20秒でニーダウンした時は、ホームスタジアム観客のブーイングの嵐でした。しかし、NOが拙攻を繰り返した4Q残り3分から突如覚醒、あっという間に2スコアゲームをひっくり返し、残り3秒で1点差の勝利をもぎ取りました。ブレイディの「死んだフリ」ゲームでした。

 

ベテラン・クォーターバックの現況

NFLクォーターバックが世代交代期にあることは Week 12 で触れましたが、キャリア10年以上のベテラン・クォーターバックについてレポートします。

 

NFLに所属するクォーターバックは Week 13 終了時点で79人います。このうち、キャリア10年以上のQBは17名、スターターとして出場しているQBは次の9人です。勝敗は出場試合のみです。

 

MIN#8 カーク・カズンズ(11年目)10勝2敗

SEA#7 ジーノ・スミス(10年目)7勝5敗

TEN#17 ライアン・タネヒル(11年目)6勝4敗

TB#12 トム・ブレイディ(23年目)6勝6敗

GB#12 アーロン・ロジャース(18年目)5勝8敗

IND#2 マット・ライアン(15年目)4勝6敗1分

DEN#3 ラッセル・ウィルソン(11年目)3勝8敗

NO#14 アンディ・ドルトン(12年目)3勝7敗

LA#14 マシュー・スタフォード(14年目)3勝6敗(故障者リスト入り)

 

今シーズンは多くのベテラン・クォーターバックが引退し、長年所属してきたチームから移籍した者も少なくありません。そんな中で勝ち越しているQBはわずか3名、それ以外の者には厳しいオフが待ち受けています。ブレイディやロジャースの成績はチーム力が大きく関係しており、プレーを見る限りまだ衰えを感じませんが、本人の意欲次第で引退の可能性も浮上してきます。

昨年は、12年間 DET で苦しい時期を過ごしたスタフォードが LA に移籍してスーパーボウルを制しましたが、今年は、同じように6年間 WAS で苦労したカズンズが久々に好調を維持しているので、長年苦しい状況を見てきた私としては彼にもスーパーボウルリングを取らせてあげたいと、密かに願っている今日この頃です。